Blender

Blenderの
インストールと日本語化
【完全ガイド】

Blender公式サイトのダウンロードページ(記事イメージ)

前の記事「Blenderとは?」を読んで、「試しに触ってみたい」と思ったら、次はBlenderをインストールして、日本語化してみましょう。作業は15分ほどで完了します。

途中で操作を間違えても、心配はいりません。うまくいかない場合は、Blenderを一度削除してインストールし直せば、何度でもやり直せます。「失敗したらパソコンがおかしくなるかも」と不安に思わず、気軽に進めてみてください。

01Blenderをダウンロードする

まずは、Blenderの公式サイトを開きます。

サイトを開くと、大きな「Download Blender」ボタンが表示されます。ボタンの下には、その時点での最新バージョンの番号も書かれています。

このボタンをクリックしてください。

公式サイトのダウンロードページ。青色のダウンロードボタンが表示されている画面

ボタンをクリックすると、Windows・Mac・Linuxの中から、自分のパソコンに合ったファイルが自動で選ばれ、ダウンロードが始まります。難しい設定やアカウント登録は必要ありません。

クリックした直後に、寄付を案内する「Donation」ページが表示されることがありますが、料金を請求されるわけではありません。Blenderは、世界中の利用者や企業からの寄付によって運営されている無料ソフトのため、寄付の案内が表示されます。

何も操作しなくてもダウンロードは進んでいるので、寄付をしない場合は、そのままページを閉じて問題ありません。

ダウンロード直後に表示される寄付(Donation)を案内するページ

「本当に公式サイトなの?」と不安に感じる方もいるかもしれませんが、上のリンクは、Blenderを開発・運営している団体の公式サイトです。安心してダウンロードを進めてください。

ダウンロードが終わったら、次はインストールです。

バージョンの種類や、Windows以外の入手方法が気になる方は、補足コラム「バージョン・動作環境が気になる人へ」へ

02インストールする

ダウンロードしたファイルを開き、画面の案内に沿って操作を進めてください。

Windowsの場合

  1. ダウンロードしたファイル(.msi)をダブルクリックします
    インストーラー最初の画面。右下に「Next」ボタンがある
  2. 「Next」ボタンをクリックすると、インストールが始まります
  3. 途中で「このアプリがデバイスに変更を加えることを許可しますか?」という確認画面が出たら「はい」を押します
  4. 「Finish」が出たら完了です
    インストール完了(Finish)の画面

途中で設定を変更する必要はありません。すべて初期設定のまま進めて問題ありません。

青い警告画面に「WindowsによってPCが保護されました」と表示されることがありますが、公式サイトからダウンロードしたファイルであれば、慌てなくて大丈夫です。警告画面が表示されたときの対処方法は、補足コラム「バージョン・動作環境が気になる人へ」で紹介しています。

Macの場合

  1. ダウンロードしたファイル(.dmg)をダブルクリックして開きます
  2. 中にあるBlenderのアイコンを、「アプリケーション」フォルダにドラッグ&ドロップします
    MacのdmgファイルからApplicationsフォルダへドラッグする様子

これでインストールは完了です。ファイルのコピーが終わると、Blenderを使える状態になります。

初回起動時に、「開発元を確認できません」といった警告が表示されることがあります。公式サイトからダウンロードしたBlenderであれば、慌てなくて大丈夫です。対処方法は、補足コラム「バージョン・動作環境が気になる人へ」にまとめています。

Intelチップを搭載したMac(おおむね2020年以前に発売されたモデル)では、最新バージョンのBlenderが動作しません。 お使いのMacがどのモデルかを確認する方法と、代わりにインストールするバージョンについては、補足コラム「バージョン・動作環境が気になる人へ」で説明しています。

03Blenderを日本語化する

インストールが終わったら、Blenderを開いてみましょう。初めて開いたときだけ、簡単な設定画面(Quick Setup)が表示されます。

初回起動時のQuick Setup画面。いちばん上に「Language」欄がある

この画面にある「Language」をクリックし、「Japanese(日本語)」を選びます。これだけで、Blenderの画面全体が日本語に切り替わります。

設定画面を閉じてしまった場合や、後から日本語に切り替えたくなった場合は、次の手順で設定できます。

  1. 上部メニューの「編集(Edit)」を開く
  2. 「プリファレンス(Preferences)」を選ぶ
  3. 左側の「インターフェース(Interface)」を選ぶ
  4. 下の方にある「Language」セクションで、「Language」を「Japanese(日本語)」に変更する
    編集→プリファレンス→インターフェースの設定画面。下部のLanguageセクションを変更する

これで日本語化は完了です。

日本語化をもっと使いこなしたい方は補足コラム「日本語化をもっと使いこなしたい人へ」へ

04正常に動作するか確認する

日本語表示になったBlenderを一度閉じて、もう一度開いてみましょう。

Blenderを起動すると、「全般(General)」「2Dアニメーション(2D Animation)」などの項目が並んだ画面が表示されます。今回は、左上にある「全般(General)」を選びます。

なお、「全般(General)」をクリックせずに、選択画面の外側をクリックして閉じても、同じ画面が開きます。

起動直後のテンプレート選択画面。「新規ファイル」の先頭に「全般」がある

灰色の立方体が中央に置かれた画面が表示されたら、準備は完了です。

もしBlenderがうまく起動しない、途中で固まってしまうという場合は、パソコンの性能やグラフィック機能が関係していることが多いです。補足コラム「バージョン・動作環境が気になる人へ」で原因と対処法を紹介しています。

05次にやること

これで、Blenderを使う準備ができました。

次は、実際に手を動かしながら、モデリングの基本操作を覚えていきましょう。コーヒーカップを1つ作りながら、視点操作からモディファイアまでをひと通り学べます。

次の記事:Blenderのモデリングの基礎と基本操作

06よくある質問

Q. Blenderは無料ですか?あとから料金がかかることはありますか?

A. 完全に無料です。商用利用も含めて、追加料金はかかりません。

Q. Windows・Mac・Linuxのどれでも使えますか?

A. はい、すべてのOSに対応しています。ただしIntelチップ搭載の古いMac(おおむね2020年より前のモデル)では最新版が動かないため、ひとつ前の世代の「4.5 LTS」を使います(詳しくは補足コラム「バージョン・動作環境が気になる人へ」へ)。なお、この記事のインストール手順はWindows・Mac向けです。Linuxをお使いの方はBlender公式マニュアルをご参照ください。

Q. 最新版とLTS版、どちらを入れればいいですか?

A. どちらでも基本操作に大きな違いはありません。長く同じ環境で使いたい方はLTS版がおすすめです(詳しくは補足コラム「バージョン・動作環境が気になる人へ」へ)。

Q. 日本語化すると、チュートリアル動画のメニュー名と違って迷いませんか?

A. 最初は戸惑うかもしれませんが、使っているうちに日本語と英語の対応は自然と覚えていきます。困ったときのコツは補足コラム「日本語化をもっと使いこなしたい人へ」で紹介しています。

Q. 前のバージョンを削除してから新しいバージョンを入れる必要はありますか?

A. ありません。新しいバージョンをインストールすると、前のバージョンが自動的に置き換わるので、そのままインストールして大丈夫です。複数のバージョンを使い分けたい場合は、補足コラム「バージョン・動作環境が気になる人へ」で紹介しているZIP版が向いています。

Q. アンインストールするには?

A. Windowsは「設定」→「アプリ」からBlenderを選んで「アンインストール」、Macは「アプリケーション」フォルダのBlenderをゴミ箱に入れるだけです(詳しくは補足コラム「バージョン・動作環境が気になる人へ」へ)。

Q. 起動しない・動作が重い場合はどうすればいいですか?

A. グラフィックドライバが古いことが主な原因です。最新のドライバに更新してみてください(詳しくは補足コラム「バージョン・動作環境が気になる人へ」へ)。

補足コラム

バージョン・動作環境が気になる人へ

最新版とLTS版、どちらを選べばいい?

Blenderには「最新版」と「LTS版(長期サポート版)」の2種類があります。最新版は新しい機能をいち早く試せるバージョン、LTS版はより長い期間(2年間)安定して使い続けられるバージョンです。

初めて触るなら、どちらを選んでも基本的な操作に大きな違いはありません。長く同じ環境で学びたい方はLTS版、新しい機能に興味がある方は最新版、という選び方で構いません。

(2026年7月時点:5.x系で初めてのLTS版となる「5.2 LTS」が2026年7月14日に正式リリースされました。2028年7月までの2年間サポートされます)

ダウンロード方法は他にもある

公式サイトのインストーラー以外にも、いくつかの入手方法があります。

方法特徴
公式サイトのインストーラー(本編で紹介)迷ったらこれでOK。手順もシンプル
ZIP版(インストール不要)解凍するだけで使える。複数のバージョンを同時に置いておきたい人向け
Steam版Steamというアプリ経由で入手。自動更新が楽
Microsoft Store版Windowsの「Microsoft Store」から入手。自動更新が楽

どれを選んでも中身のBlenderは同じです。特にこだわりがなければ、本編で紹介した公式サイトからのインストールで十分です。

複数バージョンを同時に使いたい方へ

「このチュートリアルは4.5系で作られているから、5.2系と同時に試したい」というように、バージョンを使い分けたい場合の方法です。

Windowsの場合

Blenderの公式ダウンロードページにある「Windows Portable(.zip)」からダウンロードします。

  1. ダウンロードしたZIPファイルを解凍します
  2. 解凍してできたフォルダに、分かりやすいようバージョン名を付けて(例:「Blender 5.2」「Blender 4.5」)、好きな場所に置きます
  3. フォルダの中にある「blender.exe」をダブルクリックすれば、そのまま起動できます

インストーラー版と違ってパソコンの共通の場所に登録されないため、フォルダを分けて置くだけで何個でも共存できます。使わなくなったら、フォルダごと削除すればきれいに片付きます。

Macの場合

ZIP版は使わず、本編で紹介した通常のインストール方法のまま複数バージョンを共存できます。すでに入っているBlenderの名前を「Blender 4.5」のようにバージョンごとに変えておいてから、別バージョンの.dmgを開いて「アプリケーション」フォルダにドラッグすれば、名前が重複しないので両方とも残ります。

さらに古いバージョンが欲しい場合

ダウンロードページに出てこない、もっと古いバージョンが必要な場合は、Previous Versions(過去のバージョン)ページから探せます。

自分のパソコンで動くか不安な方へ

Blenderを動かすための目安は次のとおりです。

  • パソコンの頭脳(CPU):ここ数年に発売されたパソコンであれば基本的に問題ありません
  • メモリ:8GB以上(できれば16GB以上)
  • 画面を描画する部品(GPU・グラフィックボード):ある程度新しいもの(目安として2016年以降に発売されたグラフィックボード)
  • Mac:Apple Silicon(M1以降)チップ搭載で、macOS 13以降が必要です(詳しくは次の項目へ)

やや古いパソコンをお使いの場合は、動作に必要な条件がゆるやかな「LTS版(4.5系)」を選ぶという手もあります。より詳しい条件はBlender公式の動作環境ページ(英語)に掲載されています。

Intelチップ搭載の古いMacをお使いの方へ

Blender 5.0以降は、Apple Siliconチップ(M1以降)と macOS 13以降が必要です。Intelチップ搭載のMac(おおむね2020年より前に発売されたモデル)では動きません。

お使いのMacがどちらかは、画面左上のリンゴマーク→「このMacについて」で確認できます。「チップ Apple M1」のように書かれていれば最新版が使えます。「プロセッサ Intel〜」と書かれていればIntel Macです。

Intel Macの場合は、ひとつ前の世代の「Blender 4.5 LTS」(2027年7月までサポート)を使いましょう。公式サイトのダウンロードページにある「Previous Versions(過去のバージョン)」から入手できます。基本操作は最新版とほとんど変わらないので、学習を始めるうえで支障はありません。

インストール時にセキュリティの警告が出たら

初めて入れるアプリに対して、パソコン側が「本当に開いて大丈夫?」と確認してくる標準の仕組みです。公式サイトからダウンロードしたファイルであれば、許可して問題ありません。

  • Windows:青い画面で「WindowsによってPCが保護されました」と出たら、「詳細情報」→「実行」の順にクリックします
  • Mac:「開発元を確認できません」などと出て開けない場合は、「システム設定」→「プライバシーとセキュリティ」を開き、Blenderの項目の「このまま開く」を押します

前のバージョンを消す必要はある?/アンインストールの方法

消す必要はありません。本編で紹介したインストーラーで新しいバージョンを入れると、前のバージョンは自動的に置き換わります(Macも「アプリケーション」フォルダに入れるときに「置き換える」を選べば同じです)。

チュートリアルのバージョンに合わせて、複数のバージョンを並べて使いたい場合は、ZIP版(上の表参照)が向いています。フォルダを分けて置くだけで、いくつでも共存させられます。

不要になったバージョンは、通常のソフトと同じ方法で削除できます。

  • Windows:「設定」→「アプリ」→「インストールされているアプリ」からBlenderを選んで「アンインストール」
  • Mac:「アプリケーション」フォルダのBlenderをゴミ箱に入れる

なお、アンインストールしても設定(言語設定など)は別の場所に保存されたまま残るので、入れ直したときにそのまま引き継がれます。つまり「間違えたら削除してやり直せばいい」と気楽に構えて大丈夫です。設定ごと完全に消したい場合は、WindowsはAppData\Roaming\Blender Foundationフォルダ、Macは「ライブラリ」→「Application Support」内のBlenderフォルダを削除します(どちらも通常は隠しフォルダのため、表示されない場合はフォルダの表示設定を変更してください)。

起動しない・フリーズするときは

多くの場合、パソコンのグラフィック機能(GPUドライバ)が古いことが原因です。パソコンのメーカーサイトから最新のドライバをダウンロードして更新すると解決することがあります。また、セキュリティソフトがBlenderの動作をブロックしてしまうケースもあるため、心当たりがあればセキュリティソフトの設定でBlenderを「除外」に追加してみてください。

日本語化をもっと使いこなしたい人へ

「新規データ」のチェックは外しておく

日本語設定の画面には「新規データ」という項目があります。ここにチェックが入っていると、新しく作ったオブジェクトの名前まで日本語になってしまい、後々ほかのソフトと連携するときに不具合の原因になることがあります。基本的にはチェックを外しておくのがおすすめです。

文字化けや変な日本語が出る場合

まれに、メニューの一部が文字化けしたり、不自然な日本語訳になっていることがあります。これは古いバージョンのBlenderで起きやすい症状なので、最新版に入れ替えると解決することが多いです。

マウスとテンキーは必須?

マウスは基本的に必須です(3D空間を操作するため)。テンキー(数字パッド)があると視点操作がスムーズになりますが、なくても設定で代用できるため、ノートパソコンでも問題なく始められます。